サボテンの花の水やり

三日坊主の成長備忘録 早く人間になりたいなぁ

サボテンと運転その2

研修が始まり忙しくなり、こうやって文字を打つのもかなり久しぶりだ。
Twitterやソシャゲは出来ても、自分の思ってることをこうやって文にして打っていくのは結構大変だ。
でも頑張るぞ、こうやって今文字を打っているだけでもだいぶえらいぞ、自分を褒めていこう。



車校の話に戻ろう、仮免許を取得すると公道を走る練習が始まる。

まずは車校から公道に出るところから始まる。そこでまず躓いた。
通っていた車校はまずT字路で最初に右折か左折をしなくてはならない。
そしてミラーも見づらかった。
ミラーが上手く見えるまで前に出るのも感覚がわからなかったから、そこじゃミラー見えないでしょ、出過ぎ!!車が通れないとしょっちゅう注意をされた。
この時点でだいぶめげていた。



いざ公道に出たとしたら、自分でルートを決めて目的地に着くという練習が待っていた。
私は記憶力が悪い、覚える要領がとても悪い。

何個目の信号で曲がる、信号の名前を覚える、曲がるのは右か左か……

それを必死にブツブツと呟きながらハンドルを握っていた。今思うと教官はとても私のことを不気味がってたと思う。

こうやって必死に呟いていてもミスる、普通に通り過ぎたり手前で曲がってしまう。

そうすると教官が間違ってるよと指摘をしてくれる。

私はパニックになる。

え、じゃあどうしたらいい……

頭が真っ白になって信号は守れるが左折や右折での歩行者に対しての意識がほぼゼロになるので、私がパニック状態になると必ず端に寄せてハザードをたいて一旦休憩になった。



右と左が私は時々分からなくなる

特に運転していたら本当に右折左折が分からなくなる。

1度運転中に救急車が接近してきたことがあった。

ピーポーピーポーと音がする
どっちだ
前からきた
なら寄らなくてもいいな
「左に曲がります」
左……左ならこっちを横切るし止まらないと……
救急車は私の方から見て右側に曲がって行った。


思考が停止した

なんで救急車はあっちに曲がって行ったんだ……?

冷静に考えて救急車側から見た左折は私の方から見て右側に曲がることだ。

だから止まる必要は決してない

でもその時の私はとにかく曲がってくると思い慣れない寄せて止まったのだ、そうしたら右側に曲がって行ったのだ。

思考が停止して5秒ぐらい固まっていた、教官も何故私が止まったのか分からなくて止まっていた
そうしたら後ろからクラクションを鳴らされ慌てて発進した。


向いてない


心の底から思った、運転向いていない。


技術どうこうの問題じゃない。
私はパニックを起こすと思考がフリーズしてしまうのだ。

外は危ない、外に出たら危ない。

とにかくせめて、車校内で練習したい。

そう思っていたらちょうど次の実技からはまた車校内の練習に戻った。

ほっとしていたがそこで私は1番苦手なものにぶち当たる。

駐車だ、バック駐車


S字で車がいまどの辺りにいるか分からない、だから脱輪する

そう言っていた人間はまあ、感覚が掴めていない駐車も破滅的に出来なかった。


ぶつかりそうなのかぶつからないのかも分からないし、どれくらいアクセルを踏めばどれくらい進むのかもわからなかったからしょっちゅうポールにぶつけた。


そして私は極端だった。


右に寄りすぎだから左!もっと左!!

と言われれば今度は左に行き過ぎて


寄りすぎ!!極端!!本当に極端だね!!

と何度も言われた。


自分が一番極端なのは分かっていたから
わかってるよーーでもどうしたらいいのかわかんないんだよーーー!!!!と心の中で叫んでいた


車校の講習が終わる度にハンコを押される台紙がある

めちゃくちゃいっぱい押すところあるなーーと最初の私は思っていた
駐車の練習をしている時には台紙の最後の欄までハンコが押された。
え?これこの後どうなるの??と心配していたら次から紙に印刷されたものが上から貼り付けてあった。

「この紙になる人見たの10年振りだよ~もうちょっと頑張ろうね~www」
と教官に失笑されてあ、はい、頑張ります~と苦笑いすることしか出来なかった。


そうこうしているうちに、仮免許を取得してから半年近くが経った、免許をとるタイムリミットが近づいてきた。

夏休みの間に免許を取るつもりだった。
でも仮免許を取得できたのはもう夏休みが終わった秋の事だった。
授業もバイトも何かしら忙しかったので車校に行くのも間隔がだいぶ空いていた。
1週間に1回しか行けてないことも多々あった。

せっかく技術が1歩進んだ!と思ったら間があくのでまた元通り、プラマイゼロ、むしろマイな状態だった。


本免を取るための見極め試験も挑戦はしていたがいつもバッグ駐車で失敗して、また次頑張ろうね~と苦笑いされていた。

普通の人は見極め試験は1回か2回でクリアするらしい、友人はみんなそうだった。

私が見極め試験を合格したのは10回目だった

時間がなかったのとお情けで貰えた合格だと思った。


実技が認められれば次は本免を取るための筆記試験だ。

もうここで落ちたら本当に仮免期間が終わるので死にものぐるいで勉強した。

車校で貰ったプリントと免許を取るための専用勉強サイトでひたすらマルバツ問題を解いていた。

なんとか100問中98問は正解するようになった。

本免試験は96点だった。

合格!!これで合格だ!!!

やったーーー!!!!

運転免許はこれからは身分証明書だね☆

と、もう絶対運転しないと決めていた。



でもまあ、第一志望の自転車圏内の就職先が落ち、車で10分ぐらいのところに就職先が決まった。

頑張れば自転車で40分で着く


でも毎日雨の日も漕ぐのは嫌だ


私は白旗を上げて車通勤することを決意した。


車は女性に人気のラパンにした中古だ、でも傷はほとんどなかった。ありがとう前のオーナー
ナンバーは自分で決めて良かったので推しカプの数字にした

助手席にすみっコぐらしのぬいぐるみを乗せて、写真をバシバシ撮って

「あ、なんか運転出来そうな気がする」

と思ったりもした。

そんな上手くいくわけないよね~!!!!

最初は家の周りの田舎道をぐるぐる回ることから始めた。

隣には親を乗せた。

時速どれぐらいで曲がれば安全にいけるかも感覚が掴めていなかったからノロノロと5キロぐらいで走っていた。
ブレーキをかけながら左折しようとした。

その時は時速は0キロになっていたから車は動かなかったし、隣からスピード出さんと車動かんし曲がれんよ!!と言われて慌ててアクセルを踏んだ

めちゃくちゃ前に進んで死ぬほどびっくりした。

その日はそれがとても怖くて半泣きで自宅まで戻ってきて、駐車も出来るはずなく親にやってもらった。


3日ぐらいはその状態が進んだ。

それから毎日練習を続けて1人で近くのショッピングモールまで運転した。

駐車で5分ほどかかったがそれ以外は安全に運転できた。

家族も友達もいないショッピングモールで1人なのが違和感か凄くて虚無になって、コージーコーナーでおやつを買ってその日は帰った、滞在時間5分。

それからは家族を乗せてレストランに行ったり、妹の送り迎えを担当したり、少し遠目の大型ショッピングモールまで車で運転するようになった。

まだまだ駐車は何回も切り返さなくてはいけないがだいぶ上達してきた。


そして今私は毎日研修先まで自分の車で運転している。


次の目標は県をこえること、高速道路に乗ることだ。


最終的にレンタカーでフォロワーを乗せて危なげなく推しの聖地を車で自由に巡礼することが目標だ。

継続は力なり、数をこなす。

よく聞く言葉だが今回で改めて経験値を貯めることは大切だと分かった。


上達したり出来るようになるまでの努力は大変だし、辛いけど

出来た時の達成感はそれ以外では味わえない、だから何事もコツコツ継続!!